「仏教芸術」第2号  中央公論美術出版(2019年3月)

 

仏教芸術は仏教をはじめとするアジアの宗教に関わる絵画、彫刻、工芸、建築などの諸芸術および考古学に関する論文、資料紹介、研究ノート等の第一線の研究成果を掲載する学会誌です。

 

著者の竹下 繭子氏は1980年熊本県生まれ、奈良大学非常勤講師。奈良県地域振興部文化資源活用課学芸員を経て現在、なら歴史芸術文化村学芸員(美術工芸担当)としてご活躍中。

この本のでは「唐文化の受容と石位寺石仏」と題し石位寺に関わる研究の成果を寄稿されています。

 

主な論考しては①石位寺三尊石仏の制作年代。②唐文化 の受容と塼仏③橘寺火頭形塼仏について④石位寺石仏の来歴などについて論考され、一つの可能性として粟原寺との関係も含め、道昭の教えを受けた集団が彼を顕彰するためにつくった像ではないかという竹下氏の説は大変興味深い。