隠国の泊瀬の山の山際に・・(柿本人麻呂)

万葉集 巻3-428 柿本人麻呂

 

【原文】

  土形娘子火葬泊瀬山時柿本朝臣人麻呂作歌一首

  隠口能 泊瀬山之山際尓 伊佐夜歴雲者 妹鴨有牟

 

【読み下し文】

  土形娘子(ひじかたのおとめ)を泊瀬山に火葬(やまはぶ)る時に、柿本朝臣人  麻呂の作る歌一首

  隠口(こもりく)の泊瀬(はつせ)の山の山際(やまのま)に いさよふ雲は妹(い  も)にかもあらむ

 

【揮毫者】

  堀口 大学(詩人)

 

【歌の意味】

  泊瀬の山々のあたりにいつまでも 去りやらずにいる雲は あれは妹のかわった  姿(火葬の煙)でもあろうか (出典)桜井市観光協会 記紀万葉歌碑より

 

  国道165号線から朝倉小学校正門に至る道の端に西面して立っていますが、こ  の歌の情景には全くそぐわない感じがします