報恩寺 (外山)


桜井市の外山(とび)区にある国史跡「桜井茶臼山古墳」の近くにある寺院です。 

本堂は近年改築された寄木造りの本瓦葺き。

粟原寺の旧仏と伝えられる阿弥陀如来坐像を本尊として迎え入れる為、天和三年(癸亥)(1683年)に創建されました。 

本尊の阿弥陀如来坐像は檜材、寄木造、彫眼の像で、布貼下地の上に漆箔を施しています。像高は約2.2mを計測し、通常の唐尺ではなく、約二割小さい周尺に基づく定朝様の丈六像で制作年代は作風から平安時代後期と思われます。 

 

 

 平成21年3月、県内では数少ない11世紀の丈六級の大作として奈良県文化財に指定され平成22年5月から約2年間、奈良国立博物館美術院国宝修理部で修復され往年の趣を取り戻しています。尚、拝観は要予約(℡0744-42-3757)