生根神社から街道筋を南に歩を進めるとすぐに玉津島明神の小祠が見えてきます。この地は忍阪字生谷(いくだに)で地名のとおり衣通姫の誕生地という伝承が残っています。祠の横には衣通姫が産湯を使ったという産湯の井戸の石枠組が残されています。元々の井戸はすぐ横を静かに流れる生谷川の清流沿いにあったという伝承があり2011年9月に周辺の一部を試掘したところ地下2mのところから井戸の石組みと思われる石材が見つかりました。しかし部分的な発掘に加え時代を証明できるような土器類等も見つからなかったので当時のものか断定は出来ませんでした。しかし、いつの日か幻の忍阪宮跡と共に、この産湯の井戸が発見されるかもしれません。